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大日貴

唯一無二の八木節

来年の『春のおどり』は唯一無二の男役・桐生麻耶トップお披露目公演で、日舞は山村友五郎先生の作・演出による『春爛漫桐生祝祭』。フィナーレは『桐生八木節』の総踊り。や、八木節!

民謡がカッコイイ、ということを私はOSKの日舞で知りまして、着流しでシャキシャキバシッと踊るのもカッコイイんですが、やはり「民謡を洋楽にアレンジ」した曲が良いというのもあります。「キンカン素人民謡名人戦」(古い)なんかで聞かれた民謡にはほとんど反応しなかった耳と胸が、OSKの日舞の音楽にはいきなり反応してドッキンドッキンになったので。ソーラン節、真室川音頭、俵積唄、やんしき、佐渡おけさ……etc.

洋楽アレンジっていっても「三味線でロック」方向でもなく、YOSAKOIソーランのオラオラなアレ的なものでもなく、格は保ったうえで芸能としての下世話さをスパイスのように入れ込み、切なさと疾走感を感じさせながらも、きりっと明るい。なんのこっちゃとお思いでしょうが、聞いてくれれば一発でわかるんですが。

で、今までOSKで八木節を聞いた記憶がない。たぶんあれだけ有名な民謡だからやってないわけないと思うんだけど、私がまだ知らない時期にやってるのか。八木節というのは民謡の中でもアレンジされることが多い曲で、オーケストラやブラスバンドとかいろいろな音源がyoutubeなどに上がっています。それを聞くだけでも「八木節のかっこいいやつは、たまらんかっこよさ」なことがわかりますのですが。そんなある日、ジャズアレンジされた八木節を見つけた。桐生市文化会館で行われた、山中千尋のピアノによる『八木節』。

うっ。
民謡のジャズアレンジというのはとってもいっぱいあって、一歩間違えるととってもダサくなってしまうものなのですが、こ、これは……うわあああ。

スタジオレコーディングのほうも載せておきます。試聴だと全部聴けないから、Spotifyのリンクも張っておきます。こっちは入会月無料とかでフルで聴けると思うので。

八木節|山中千尋

ニコ動で上のバージョンに近いライブの動画見つけた。

たまりませんなあ。
春のおどり日舞フィナーレの総踊りの八木節にもとっても期待が高まるのでありますが、私はこの山中千尋の八木節で、洋舞で、スーツか黒タキの場面を見たい。唯一無二の男役・桐生麻耶が場を統べる、ダークスーツでジャズの八木節。

唯一無二の男役

劇場の激情

げきじょう

すきな劇場曲を10曲。

アイドルの夜明け

Virgin Love

僕の打ち上げ花火

ただいま恋愛中

偉い人になりたくない

約束よ

狼とプライド

ごめんねジュエル

隕石の確率

シアターの女神

(順不同)

吉田豪選曲 知られざるAKB48周辺の名曲特集 劇場公演曲編 miyearnzzlabo.com/archives/20959

これを見てたらいろいろと。
ユニット曲が少ない。全体曲のほうが好きです。ユニゾンが好きなのかも。狼とプライドは、和田さまの卒公で和田さまとれなひゅーがやったのを見て「こんなにいい曲だったのか」と気づいた、ので和田さま&れなひゅーバージョンじゃなきゃダメなのかも。ごめんねジュエルも、あおいたんが入ってるとたまらん素晴らしさ(動画が上海のしかなくて、衣裳も違うんだよなーあおいたんのカウガールっぽい衣裳と帽子はサイコーでした)。順不同とは言っているが『約束よ』がすべてのAKBグループ中いちばん好きかも。……いやシアターの女神かな。

記憶のたま

夏にわかった春のおどり

洋舞の『One Step to Tomorrow』。大阪松竹座で見た時にわかんなかったことが新橋演舞場で見てみたらわかることもあり、いいところも発見でき、とくに『マイブルーローズ』の良さがわかった。あれ歌ってる時の高世がいちばん魅力的だ。ああいう笑顔を見るとちょっとちょっとじわっときかかった。

でもじわっときかかりながらも、なんかどおーしても「この場面ちょっとちがう」と思ってしまってその原因を探ると衣装ですよ。紫のひらひらの変わり燕尾に黒いマラボー。……オカマのショーパブか! 曲調にも歌詞にも合ってない(T_T)。

ここは前景の『ブルーオブローズ』から衣装同じで、変化はマラボーまとうだけ。そこで考えたが、そもそもこの紫のひらひら変わり燕尾というところからしてまちがっているのでは。『ジェラシー』でタコ足ドレスの娘役が椅子つかって大人なダンスをしてるとこに、後方から一列になって男役がやってきて突入、『ブルーオブローズ』になるわけだ。かっこつけて指鳴らしながらやってくる男たち。それが紫の変わり燕尾をひらひらさせながらやるんじゃかっこよくないー……。ここはフツーに考えてスーツ場面ではないでしょうか? ダークスーツ、ダブルとかで。私の趣味でソフト帽はいらんので皆さんばしっとオールバックにしてですね……、でもそれだと『This is the moment』の髪型とかぶるか、じゃあオールじゃなくてもいいのでスーツに似合うビシッとしたやつでひとつ(そして真麻はやっぱりオールバックでひとつ)、指鳴らしながら一列で……かっこええやん! 組んで踊るのもタコ足ドレスのイイ女連とくればスーツのほうが似合うぐらいじゃん。他にスーツ場面ないしなぜここでスーツにしなかった…(悔)

で、そこをスーツにしたとして、次のマイブルーローズをどうするか。ダークスーツビシッ!というブルーローズってのもやはりへん。なので変える。そもそも高世は前の曲の途中ではけるので着替えの時間は充分ある(充分ある割に変化がマラボーまいてるだけでコケたというのもあるんだよなー)。でも、時間あるからといってそんなにがらっと替えなくてもいい。スーツの上着脱いで、ネクタイはずして、シャツのすそは無造作にパンツにつっこんでるぐらいで、カチッと固めてた髪の毛をざざっと手で乱したぐらいの。それで、あの笑顔でブルーローズ歌ったらすっごく素敵だったと思うの。高世が次に出てくるのは黒燕尾だけど、白シャツとパンツからの黒燕尾なら問題ないでしょうー。というか高世ぐらいに完成された男役だったら衣装は燕尾かタキシードかスーツで回してるだけでいいと思うの。退団公演というなら、うんと仕立てのいいやつで。きっと素敵だったに決まってる。ああ見たかったなあ。

オマケ。トークショーの時に話題に出てたらしい娘役楊ちゃんと高世のカップル。

高世麻央名場面考

『春のおどり』が高世さん名場面集公演だったので、そうかいろいろな名場面があったなあとしみじみ考えた。ひとつの公演に上演時間には限りがあるので、すべての名場面を再演するわけにはいかない。なので、今年の春のおどりから漏れてしまった「高世麻央でもういっぺん見たい場面」。

ひとまず日舞のほうについて、また見たいよーこの場面再演してほしいよー、というのを挙げてみます。「松竹座、南座公演で高世が芯とってた場面」から選びます。高世さんという人は、舞台でパフォーマンスする際、何かを振り切った時に別の顔が見えてくることがあり、その顔こそが醍醐味ともいえるのだが、それはわかる人にはわかるという、ちょっとわかりづらい(かもしれない)魅力だ。今回はそれではなくて、誰が見てもわかるタイプのほうの「名場面」です。

『三十石船』(2006年秋のおどり)
高世、桐生、貴城(優希)の3人の場面で高世センター。『三十石』という上方落語が元ネタ。京都から大阪へ淀川を下る三十石船の船頭。いやー、カッコよかったです音楽といい振り付けといい歌といい。こういうイキでカッコよくて勢いのある場面最近ないよねー。楊と真麻従えてやるといいと思います。

『俵積み唄』(2004年秋のおどり)
「俵積み歌」は2009年京都南座「虹のおどり」の東北地方を中心とした民謡メドレーでもやってたけどそっちとは別。秋祭りの民謡メドレーで、こきりこ節や秋田音頭や越中おわら節などを美しく楽しく舞い踊る、そのクライマックスが「俵積み唄」。田んぼ耕して田植えから稲刈り、脱穀して俵に詰めて大八車に乗せて奉納する、という一連を日舞で表現するんだけど、最後のとことか、知らない人が見たら「うわーっ」となりますよ。高世さんはセンターというか、最後に積み上がった俵に紅白の帯で結ぶ、たぶん「その村でいちばんの豪農の長男」みたいな役どころ。農家なんだけどとにかく豪農で、ふだんは顔も拝めないような人で、お祭りの時とかしか出てこなくて、ものすごく美しいの。で、ふだん土なんか触ったこともないはずなのに、鍬の使い方、腰が入っててすごくかっこいいの。……というようなストーリーが浮かぶような美しさで。唄は若木ちゃんが一人で歌ってたのでここは城月さんでも歌っていただきましょう。声質なら恋羽さんが合ってたんだけどな。

『石部』(2008年春のおどり)
「あなたは石部金吉さん〜♪」の歌に乗って、かっこいい江戸の町人・高世がモテモテな様子をこれでもかと見せてくださいました。高世がチラリと見るだけでそこにいる男も女もダダダーとホレちゃう。ヒゲモジャ(胸毛&腕毛)の浪人とか尼さんとか年増とかミーハー娘とかストーカー娘とか飛脚とかいろんな人が出てきて、ちょっとしたアドリブっぽいことも片隅でできるので下級生楽しいよー。

『恋の鞘当て』(2016年春のおどり)
高世さんが素浪人の伊達男で傘持って踊るの。音楽がすごくかっこよくて、もちろん高世もかっこよくて(衣装や鬘も似合ってたし)、しびれたなあ。これはもういっぺん見たかったなあ。

『場面の名前わからない…』(2008年レビューinKYOT0)
「源氏千年夢絵巻 輪舞曲(ロンド)」で匂宮を演じられました高世さん、薫の想い人である浮舟をちゃっかり頂いて、事後、浮舟の着物を羽織って薫の前に出てくる(オレは浮舟とやっちゃったよー、と語らず見せつける)ところ。……ここは高世が芯になってる場面じゃないけど(薫が「ガーン」とショックを受ける場面ですな)、イヤラシクてよかったです。でもこの場面を再演はムリだ……前後がないとワケわからん。

『大阪で生まれた女』(2006年秋のおどり)
『ハートスランプ二人ぼっち』(2007年春のおどり)
山村若(当時)作・演出作品のフィナーレ前のメドレー場面で、高世さんはこの「大阪ならでは」の曲を素頭の着流しで歌って、それがとてもよかった。この両曲とも、高世の笑顔がとてもかっこよかったのが忘れられない。

今年の春のおどりでは『鏡の夢』という、高世さんが出たことのない場面が、高世さんを芯として再演されてたので、そういうやつはないだろうかと考えてみた。

『道頓堀行進曲』(2006年秋のおどり)
フィナーレナンバー。せり上がって出てくるセンター役で。前の曲でもそうだけど、関東出身でナニワっぽくない芸風なのにもかかわらず、松竹座で大阪っぽい場面をやるととても似合う人だった。それをもういっぺん見たかったなー。

ジャストダンス解決法

『ジャストダンス』については初演が大貴さんのサヨナラのメイン場面だったのでつい気持ちも前のめりになる。これは2007年の春に『ラストショー』という景タイトルで初演され、2013年に『ジャストダンス』とタイトルを変え、2016年、そして今年とやった(とかいう説明はいくつか前の記事でコマコマと書いております)。

で、今年見て「ちょっと言わせてくれ」と思ったのは、

「ジャストダンスは前説なしでやってほしい」

であった。ま、ふつう、ショーは音楽と音楽と照明の点滅で場面が変わるから前説ってのもへんなんだけど、……前説つきなんですよ。前景が終わったら無言のうちに「…ダンダンダダダン!」とリズム刻んで新たな景として切り込んでくれー、と思いました。そのほうがかっこいい。だから、前景でトップ以外がジャストダンスの衣装で出てきてたのもなんかちがうと思う。場面が違うから衣装もちょっと変えようという意図か、ジャケットの腕まくりをしないでちゃんと着てるので、娘役なんかPTAのお母さんみたいでさー(OLっていうんでもないんだ。女子大生の就活でもないし、やっぱPTA風。これはちがうー・泣)。

で、今年のジャストダンスは、OSKを見続けている人には何らかのもやもやを抱えることになったと思われる。私が上で言ったこととはぜんぜん別のことで。

そのもやもやがどういうものでどこからくるものなのか、というのはもうめんどくさいから書かない。今日のこの記事はわかる人だけわかってくれたらいいですすみません。で、もやもやを解決する方法をいくつか思いついたので、それだけ書く。

★いちばん簡単な方法
「白」を1人にする。
初演の『ラストショー』は白が1人だったし別にそれでいいんでは。あとは今のまま。

★こっちのほうが根本的解決じゃないかと思う方法
高世は出ない。そして上から白3人。

白を5人ともセリに上げるっていう人もいたけど、それだとグダグダになりそうなんでやめたほうがいいんじゃないかなあ。そもそも「白が5人」っていうところが間違えたんだと思う。5人も白が散ると画面がとっちらかる。では根本的解決って、高世さん出さないってひどいと思うかもしれないけど前説で語ってるならジャストダンスに出ないというのはストーリーとして納得できる。さあ次世代をご覧ください、って。ここに出ないからといって高世麻央の魅力は減じないと思うから言っている。白を1人にするのは簡単だけど、それなら前説なしでいってほしいので、そうすると構成変えないといけないから手間かかっちゃうけど。

真麻里都のDancing Days

真麻、退団発表しちゃいましたね。昨年末、真岡のオールバックで個人的に盛り上がったので残念である。

私はそんなに良い真麻の観客じゃなかったかもしれないですが、いろいろ思い出はあるので振り返りたい。
なにしろ、OSKが2003年に(いったん)解散して、存続の会→NewOSKとなって、最初に「2年制の養成所」が復活して最初に入学してきたのが真麻たち(82期)で、そこで真麻は首席を取って卒業式では答辞を述べた。

ピンクの紋付きの襟元に紙が挟んであるのが、答辞ですね。次席が白藤。

真麻が入学したのって、2004年。最初の春の松竹座の時だから、この先どうなるのかなんてまるでわからなかった時代で、よく入ってくれたと思う。卒業式は2006年。会場は弁天町の世界館、この卒業式が終わって、同じ日か翌日ぐらいに2006年春のおどりの制作発表があったんですね。その時に新入団生として参加してて、まあこう見てもおぼこいねー。

この2006春って、私すごく好きだったんですけど。とくに洋舞。ラインダンスは松竹座で3本の指に入るぐらいの名作だと思うし、BLACK&WHITEとか、ジャストダンス(ラストショーだ!と本当は言いたい)とか、名場面の再演というのがたまにありますが(今年もジャストダンスあるんでしょ?)、この2006の『ナイトアンドデイ』なんて、また見てみたいんだけどなあ。それに限らず、場面再演するならなんでアレやらないんだ?ってのがいっぱいあって……ってその話になると長くなるのでまた別のエントリで書きます。で、真麻の退団のお知らせにある<経歴>で、初舞台の春のおどりの次に来てるのが『カウボーイズ』ってやつで、ここで真麻は女役をやりました。というのもこの作品、男役が5人だけの芝居でどうしても女性が必要な場面は女装して(っていうのもへんだが)出たので。その写真が一枚出てきたので載っけときます。戯画としての美女みたいな笑わせ役で超絶グラマー(;^ω^)。さすがに『カウボーイズ』の真麻がこれだけってのはナンなので、通し役の、プロボクサーを目指す男の子・ジムの写真を探す。なんとかまともに撮れてるのがフィナーレで主役の高世さんと一緒に写ってるやつしか探し出せなかった……(;´д`)。でもまあこの時代の作品てぜんぜん表に出てきませんので、歴史を掘り出す意味で貼り付けておきます。もちろん真麻はこのあと、かぞえきれないすごいパフォーマンスがあるわけですが、はじまりがなければそのあとだってないので。その後のすごいのについてはまた。

きのうと同じ明日が来ることが猫の幸せ

それは猫だから。

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