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My true thought

ショーのこといろいろ書いていたけどそんな考えをがらがらと壊す事態が起きた。私は今回の『グランジュテ』というショーは、いつもの見飽きたような場面をやらないという意味で、私の趣味と合おうが合うまいが「まずは正しい」というところを基点として考えていた。いくつか前の日付の日記に、だいたいの詳しいことは書いてある。

ふと読みにいったあるOGさんのブログを見て私は「げっ」と叫んだ。ほんとに叫んだ。猫が飛び起きたし。そのOGさんが南座を見に行かれたそうだ。そしてショーをご覧になっての記述。その方は「アサギマダラの場面とレディガガを和倉でやった」と。

つ、使い回し?
名作再演とか名場面再演とかいうのはよくある。今年の春だって『楊貴妃』とか『鶴』とかやってたし。でもそういう時には「あの名作が今!」みたいに宣伝しますわな。今回の『シンデレラ・パリ』みたいに。シンパリ。名作かといわれれば……「普通の水準の舞台」では。OSKにはそういうのがめったにないから名作寄りで語られるのでは。

では和倉でやったというアサギマダラの場面を南座に持ってくるのは? 使い回しというのがこれではないのか。

ここでかーっと血が上る私。使い回しといえば昨年の南座『虹のおどり』における、草野旦のボレロ使い回し事件が記憶に新しい。私としては、いつかの武生でやった『丁稚』の場面が、その数年前にあったあるダンススタジオの発表会で丸ごと同じやつをやっていた、というのの衝撃のほうが大きかった。そのダンススタジオの主催先生が、武生の振付をやっていたのだ。

他人のものをそっくりマネするんじゃなくて元は自分のものなんだから罪は軽いという考え方はある。………いやそれはないで。私も昔書いたことを忘れて同じこと書くことはあるけど、それはないだろうこのパターンでは。

理解できん。
理解できんけれど、なぜ使い回すに至ったかを、考えてみた。

1.気に入っていたのでまたやりたかった。
2.前にやった時、気に入らなかったので完成させるべくまたやった。
3.アイディアが枯渇。
4.この世界、使い回すのがふつう。
5.製作から「あの場面をやってくれ」とリクエストされた。

この際、レディーガガの場面のことは措く。OGさんの書いているのを見ると、曲のアレンジも衣装も振付も違うようなので。なのでアサギマダラの場面について考える。本当は映像を入手して比べて見るのがいちばんなんだろうけれど、気がはやっているので、未見のままですが私の思うところを書きます。

和倉と南座に共通するのは、「死んだ兵士がアサギマダラになって恋人のもとに帰ってくる」というストーリー。衣装は違ったようだ。本物の蝶の翅(を模したもの)を装着したようです。曲はどうだったのかわからない。振付は違うだろう。出てる人数が違うから同じにはなりようがない。

1.と2.の場合。そんなにアサギマダラが好きだったのか。その割には、あの場面、ストーリーには深みはなかった。あっためとくような話でもない。あ、アサギマダラそのものに思い入れがあったのか。だから今回も、あそこの場面には特別に衣装の人が投入されて、…………それであの衣装……ワケわからん。

3.の場合。寂として声なし。4.はもしかしてそうなのかも、というのは今までにもいくつか見聞きしたのであるかもしれない。でもイヤだけど。自分に置き換えて考えてみると、そんなことをやるのはいやだけれど、テキトーなやっつけ仕事だったらそういうことをしたくなる、という気持ちは正直なところ、あります。しかし思うのと実行に移すのは大きな違いがあるからなあ。

5.だとすると。それも自分の経験からいってないこともないからなあ。でもそれにしても……。

とにかく、私が「このショーはいいショーだ」と思ったことについては、少し留保が必要になってしまいました。びっくりするようなショーじゃないけど、OSKについたアカをおとすような意味合いまで(勝手に)感じていたというのに。こちらの(勝手な)信頼をどうして裏切るようなことをしてくれるか。いやだからそれはこっちが勝手に信頼しただけですから。


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