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帰ってきた春のおどり

ここ5〜6年ぐらい『春のおどり』は面白くなくて何かもう期待するのも疲れるぐらいでどうしてこんなことに……と心で泣いていたので、今年の『春のおどり』も期待しないようにしてたのだ。
と書くと、何がどう面白くなかったかを説明しないといけないが、「舞台がなんとなく暗く、舞台に覇気がなく、つらい」。
(すべての場面がすべて面白くなかったわけはない。いいと思う場面はピンポイントにありましたよあたりまえだよそれすらなかったらどうかしてるよ)
私にとっての松竹座の『春のおどり』って、まず格が高くて舞台がぱーっと明るくて、舞台の上の人たちは「春のおどりに出てるんだー!」って喜びがあふれてて、なおかつカッコよくて色気があり、疾走感に満ちている。見ているこちらは「すげー」と体が喜んじゃってゾクゾクするというものでありましたんですよ。今ちがうでしょー? え?ちがいません? いやーちがうよな。前のを知ってたらちがうって断言できるよな。
毎回、今年こそは……と思いながら席について約3時間。桜咲く国が終わって緞帳降りたあとどんより帰る足どりの重さよ。帰りのバスでよせばいいのにツイッターなんか見ると感動しました泣きましたとか書いてあって「なーにーがーじゃー!」と怒髪天を衝きつつもしかしてこっちのほうが人気あるのかと恨みがましいくせに自信ないのでぐずぐずくすぶって体に悪い。

が。今年の春のおどり@新橋演舞場。何しろ初日の初回なのでどういうものが出てくるかわからずすべての場面が初見だから時に脂汗がにじみでるような瞬間もあったのだけどそれでも……! 日舞のチョンパの瞬間から舞台が明るい! この明るさは……あの『春のおどり』かも! ……いやまだ……いやいやいや……いやあの春のおどりだ、帰ってきてくれた…………!

かも。まだ新橋演舞場のを見ただけなのでもしかしたら夢を見ていたかもしれないから(この幸福が信じられず懐疑的になっている)松竹座を見てから確たることを言おうと思うけど、でもなんか「今回の春のおどりは良い」「今年はちがう」という声が多いんではない? 今年はすごいよみたいな。いや私も同じ意見ですよ。今年はちがうよ。しかしさー、じゃあ前のあのホメはなんだったんだ。別の人がホメてんのかな。いや同じ人もほめてるが。ではここ数年と今年のちがいについて教えてほしい。

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