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大日貴

Just DanceとJust Dance

アフターイベントはぜひ見たい、それも初回を見たい、若手が芯を取ってやる『ジャストダンス』の初回を見たい。と思って松竹座行きました。行ってよかった。面白かった。

日生劇場からこっち『ラストショー≠ジャストダンス』のことばっか考えてもう目がギンギンですよ。今はもう目指す場所のちがいがはっきりわかったんで、モヤモヤなどは何もなく楽しく見てるのだが、こんどは『ジャストダンス≠ジャストダンス』について考えられるから楽しい。

で、今日、若手がやってるのを見たら、私の発見した(というか誰だって見りゃわかるか……)ラストショーとジャストダンスの差異をさらに補強するようなかたちで見せてくれたって気がした。ジャストダンスは若々しく気合いが入れば入るほどいい。でも「気合い一発!」「オラオラいくでー!」的なものはなくて、スマートなのが素晴らしい。こうでなくてはいけません。やっぱり名倉先生は「都会の人」という気がする。「さりげなく素敵」という美意識。それでいて爽快感がある。

若手のジャストダンスの感想は「あっさりしすぎている」であった。旨味がない。上級生が入ったジャストダンスは「昆布と鰹節の一番ダシ」がきちんと出ているのに、こっちは水だった。といって、これがいかんというわけではなくて、「水貝」みたいな味わいだったですよ。。私は主に真麻を見てたんだけど、ひっじょーに、あっさりしていた。ただし、彼女の場合、自分の得意なタイプというか自分のモノにしたダンスは、「あっさり」じゃなくて「シュワッ!」「ズキュン!」というように魅せるので、このあっさりはちょっと物足りなく、私は真麻にこそ「ラストショー」バージョンで踊ってみてほしかったな。どんなふうになっただろう。

だめなあたし 2013-04-24

  • SとMのリバ女優でいけるかもしれないという気がしてきた……。 08:24:28
  • 今回、ラテンもスパニッシュもないのがいいわー。すっきりするー。 09:52:18
  • おそろしー( д) ゚ ゚ 20:31:35
  • RT @tonton1965: 京都市の西院駅近くには「リノホテル」がある。「さい」だから。 21:50:53
  • 高石でやった桜花ちゃんの道行きは忘れがたい。金色の着物(だっけ。銀色に金の帯?とにかくぎんぎら)で、相手を刺すときに「うおおおおおお」と雄叫ぶ。客席ぼう然。 22:25:28

色とエロ

ラインダンスのあと、ジャストダンスの前に、階段に白服の男役が並んで高世が「ラビアンローズ」歌って他全員が踊るとこがどうも好きではない。洋舞でどうも好きになれない箇所は、オープニングの衣装(とくに男役。似合ってる人があんまりいない)と、砂漠の場面(桐生さんでこういう場面はもうやめようやと思う)と、ラインダンスの衣装(音楽と振り付けはいいんだが。ペパーミントグリーンという色がなんとしても嫌い)と、この白い男役場面で、その中で一つ選べといえばここになる。でも次のジャストダンスに備えて、ここにこのメンツで一つ場面つくって他のメンバーの着替え時間稼がねばならない。それにラインダンスとジャストダンスがアップテンポだから、ここはゆったりつなぎの場面、ってのもわかるんだけど、私にはあの衣装、トートツに見えてしょうがない。ラビアンローズって曲もあんまり好きじゃないからそれに拍車をかける。羽根とシャンシャンと髪飾りのないフィナーレ、というのが喧伝されていたので過剰に期待したかもしれないなあ。オープニングもラインダンスもここも、私には「要らない飾り」に満ちた衣装に思えるんよな。せめて白タートルに白パンツならなー。

あと、青い。ここの振り付けが、ハスに構えて半分伏し目、微笑しながら肩をクックッとキメる、ってわかりますかね。見れば「あー」と思うアレを最後のほうでやるんだけど、あかんわーみなさん、色気ない。ジャストダンスに色気やら粋やらはもう要らねえと悟りましたけどここは要るよな。これは大貴誠のを見習うべきだな。2006年春のおどり、ザ・カムパニイが終わって、フィナーレへのブリッジで中幕上がりはじめてセリ下がるまでの、大貴誠の動きと、絶妙に苦い微笑みをDVDででもご確認ください。

しかし悪いことばかりではない。この残念白場面(もっと他に言い方はないのか。正式には、第11景バラ色の人生、ですが)の時、赤というか深い緋色のようなベルベッドの幕が、途中まで降りていてそれが左右でドレープつけて絞ってあるんですよ。この11景が終わって、12景ジャストダンスのイントロがダンッと入ってくると同時に、絞ってたのをバランと落としながら幕が上がっていくんだが、あれだけの分量のものをしぼってたのが落ちるのでものすごくひるがえる。ひるがえりながら上がっていく緋色の幕が、音楽とあいまってすごくかっこいい。どきどきしますよ。注目です。

だめなあたし 2013-04-23

  • 春の憂いの旦那が日に日にエロオヤジになっております。 15:22:12
  • なんのこっちゃ(´∵`) 23:24:21
  • あのトランクの中には縄や張形が入ってるのだよ。 23:26:39

他の猫の反対

DVD予約300枚問題ですが、今回は内容がいいから300枚は行くだろう。それにしても、こうやって、脅しみたいな(と言って悪ければ、人質を取られるような)(って同じことか)条件を突きつけられてやっと300枚、というのはつくづく情けない。では、これまでの公演が300枚条件だったらクリアしていたか。松竹座モノについては、たぶん「松竹公演は残さないといけない」という使命感があるし、構成や演出に難があっても「この場面だけはイイ!」と思えるものが一公演一個は入っているみたいなので、その場面目当てにギリギリで300枚は行くと思う。じゃあ松竹以外の公演だとどうだろう。『女帝を愛した男』はどうだ。『総司恋歌』は。『ADDIO』は。『JUJU』は。『桜NIPPON』は。『バーンザパッション』は。『レディレイン』は。『YUKIMURA』は。『熱烈歌劇』は。どれもアカンのちゃうか。『BLIND』はギリ行くかも。……しかし、もし毎回こうやって「300枚(その時々の使用音楽によって200枚ぐらいになったりするかもだが)条件」がつけられた場合、ファンは「マヒして買う」「マヒして買わない」のどっちだろう。だから、作品がよけりゃ買うってば。そうだ、そのためにも毎回DVDの予約枚数で作品のデキをはかったらどうだ。はっきり数字になるじゃん。

洋舞第3景砂漠の眩惑。眩惑いうたらDazed and Cofusedですわなあ。というか、この最後のヘリの音ですけども、暗転の中のあの音が私には不吉なものにしか聞こえない。また、日生から松竹座に帰ってきたら、音響が私好みの、ベースの効いた音になってて、そこにあのヘリの音がごわああああっと劇場全体を覆いつくすように聞こえる。救助のヘリという設定なんだろうけど、私には地獄の黙示録である。「機銃掃射のSEを期待してしまった」とおっしゃった方がいて、ほんとにそういう感じ。ごわああああでヘリの音が途切れて、舞台の奥から「やったー」「ばんざーい」という歓喜の声が途切れ途切れに聞こえてから次の景、グッドフィーリングの桜花ちゃん花道出の音が入る時と、ヘリの音がフェイドアウトするのにかぶさるように音が入る時とあって、かぶさるようになる時のほうが断然好きだ。なぜかというと、音の最初が「ぱきゅーーーん!」というような音なので、「撃つ」ように思えるからです。そして満面笑みの桜花ちゃんが花道を走り出てくる。この満面笑みを「ああ、不吉なまでの満面の笑み……」と楽しむ。ま、数秒の楽しみですけど。

洋舞第8景セーフティ・ダンスの女A、ジャネット・ジャクソン知ってるかいの朝香櫻子さま。なんというか、それらしいのかもしれませんがでもトンデモナイ衣装だなあといつもボーゼンと眺めるのですが(他、平松もスゴイ)、松竹座の2日目の夜公演で見ていてハッとした。櫻子さまの上着はコレと同じものだ。ジルコンレーンで飾ってるので気づかなかった。ちなみにZARAです。

ざら

『Catch a Chance Catch a Dream』は宝塚っぽいと言われる。モチーフが宝塚でよくお目にかかるものなんだそうだ。ピエロとかじいさんばあさんとか空港クラブとかが。使う曲もかぶるらしい。でも曲はスタンダードだしなあ。あちらさんのオリジナル曲のパクリとかじゃないならしょうがないだろう。モチーフのかぶりはあんまり気にならなかった。しかし日生で最初に見たとき、「これ『ボンボヤージュ』にもあったよな空港の場面」と思って多少微妙な気持ちになったものだが名倉先生がボンボヤージュ知るわけもないと思うのでじき忘れた。その後、空港モチーフが宝塚によくあると聞いて、ボンボヤージュのほうに「……」という思いを抱いた。今まで松竹公演でいちばん宝塚を感じた(&好きじゃなかった)のはいつかの南座のラインダンス。立ともみが振り付けしたやつ。いろんな解釈があるものだが、この洋舞ショーは、宝塚っぽいのではない。「NewOSKらしい」んです。そこんところ間違えないでください。

『Catch a Chance Catch a Dream』は「OSKらしい」と言われる。近鉄時代のOSKを好きだったという人が、「これこそOSK」だとおっしゃった。ということは、これは近鉄OSKみたいだ、ということだろう。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工 ?
いろんな解釈があるものだが、この洋舞のショーは、近鉄っぽさなどなどない。「NewOSKらしい」んです。そこんところ間違えないでください。

ちょっと驚いた話。「大貴さんて渋い人」だと思われていた。「大貴さんは、美人で可愛くて面白い人だ」と言ったら驚いていた。こっちがもっと驚いた。近鉄の最後の頃は渋い役をやらされてて、ワキで芝居をしめる渋い男役呼ばわりされていて、存続のタナボタでトップになったとさんざん言われてたことがあるが、たぶん、現在の大貴さんでも、桜花高世桐生よりも「可愛い」ですよ。可愛いっつーか、キュートね。大貴ファンが大ちゃんを好きだっていうのはたいがい「かわいくて面白いから!」だもん。「可愛くて面白い!おまけに美人!」。桜花ちゃんも桜花ファンには「可愛いから好き」と言われてるみたいでありますが、「大ちゃん=ひゃっ!かわいー!」「桜花ちゃん=まあ、お可愛らしい」の差かな。

だめなあたし 2013-04-22

  • RT @watanabe_2958: 5/29に発売される『ほぶらきん・コンプリート Box』に卓球がコメントを寄せています http://t.co/TWvM7e5139 #電気グルーヴ #石野卓球 06:52:57
  • 空港と次のクラブってつながってる……のにきまってます……よね…? 12:34:32
  • 今の今まで「パスティマ米」だと思っていた…… 18:49:37
  • あのトンボメガネの、フェアレディーZの女みたいな(杉村春子説もあり)のはどういうつもりの扮装なのか。 22:15:55

D’の純情

ラストショーとジャストダンスは違う。そのことがはっきりわかった。目指すものが違う。って、そんなことあたりまえじゃ、と言われそうだが、どう違うのかがわかんなかったのでずっともやもやしていた。この松竹座、初日から日曜まで5回見て(うわーひさしぶりだなーそんなのは)、ジャストダンスの場面を見るたびに泣けたり笑ったりいらいらしたり、平常心じゃなく、その不安定な感情がどこからくるのか突き止めたかったんですよ。

きのう、2007春のDVDをテレビで見てみてハッとした(それまでは手軽なんでパソコンのモニタと携帯端末に入れたのばかり見てたんです)。
えらい違う。もうはっきり違うんですよ。こりゃ別モノだ。で、見せたいものが違ってる。
とくにわかりやすい違いを列挙しますと、

★出てる人数。2007年の時のほうが少ない。小群がつぎつぎと出てきては入れ替わり融合して大群になり拡散して、というつくりとしては同じだけどその小群の人数が少ない。最後に最後列にばばばーと下級生が走り込んでくるのも同じだけど、それを入れても少ない。あの頃は人数も少なかったから……っていうんじゃなくて、少数精鋭。そういうメンツにしていた(と記憶する)。

★黙っている。無言で、表情で見せる。

★振り付け、というよりもニュアンス、みたいな動き多し(とくに大貴さんに)。

あー、これは、大貴さんのための場面だわ。前に、このダンスにおけるセンターの人間は「小粋で瀟洒で大人でエロ」が必要だと書いたけど、それはその真ん中にいる人の魅力(=小粋で瀟洒で大人でエロ)を最大限に発揮するための場面だったんだからそりゃそうなるわ。小粋で瀟洒で大人でエロなんていう、ともすればまったりしたような場面にしちゃいそうなところを、あのスピーディーな振り付けと音楽と群舞で際立たせたという名倉先生はすごい。だからの場面は私にとって、かけがえのない名場面なのであった。

で、今やってるジャストダンスは、「力一杯のかっこいい群舞」。ラストショーから、小粋と瀟洒と大人とエロを抜いて快活な元気を注入したらどうなるかという実験をしてみたらこうも変わった、ってこと。だから学校生を除く全劇団員が出て、雄叫びもあげてガンガン行く。
(OSKはこういうのをやる時に、ヤンキー方面大衆演劇方面に行っちゃうことがあるけれど、そんな方向に行くとはちらっとも思わせない出来上がりなのは、やっぱりさすが名倉先生である)
そして、真ん中というか、白三人は個性を出さない。突き進む群れのボス3頭。野生動物の群れのボスが粋を追求とかしてたらあっという間に食われますわ。ボスが草原を駆ける。全力で。3頭それぞれ走り方がちょっとちがう。それぐらいの違い。

この、健康的で美しく極限まで張りつめてスピーディなダンスで客をなぎ倒す、それこそが「ダンスのOSK」における「ダンス」だ。そして、そういうダンスは、どんな客にも通じるのである。2005年の武生のブラック&ホワイトで、半分寝てるようなじいさんばあさんがほとんどの時の客席でも感嘆のため息がゴオオオと渦をまくようだった、あんなふうに。Hiroshiさんもブログで書いてられますが、客席降りとか花道を使うんじゃなくて、本舞台の上だけで完結する、他者の侵入を拒むほどのダンス。なのに他者を巻き込んでひきずり倒すダンス。ダンスのOSKっていう割にはそういうダンスって、最近とんとなかったからなー。ほんと、ブラック&ホワイト(2005武生&2007南座バージョン)以来だと思う。あの、ラストショーは、ジャストンダンスでそういうふうに生まれ変わった。

だからもういい。
でも私は、松竹座でこの場面が終わると地鳴りのようにわきあがる歓声の中で、少し泣きそうになっている。「2007のも、えらいかっこよかったんだよ」と。その時に、真ん中にいた人が、それはそれは魅力的な場面だったんですよ。そしてその人がいたから、今この場面があるんですよ。

それは言うても詮無いことです。

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