おまえのいぬになる*7

承前)
(タイトル変えました。元歌(I wanna be your dog)はつまんないんですけどね。パンクのライブに行くとやたらみんなカバーしてて、なんでこんなつまんない曲なのにみんなやるんだろうと思ったけど、考えてみると「カバーがしやすかった」のかもしれない。コピーが簡単でなおかつやるとそれふうの雰囲気になる。つまんないパンクのライブを象徴するような曲だった。このつまらん曲をもってきてこのタイトルに変えた遠藤ミチロウはえらい)

で、大貴誠によって、大貴誠を知る以前であったらぜったい受け付けなかったであろう音楽を聴き、その良さも知った。
で、私には昔から好きだった音楽や曲がある。After DinnerやCock’c’nelやライ・クーダーや『喝采』や『Blood Star』。
で、私の好きな曲というのはどうも大貴誠が歌っても良くなさそうなのである。

09年5月のそごう劇場のコンサートの時、こんな曲を歌ってみてほしいな〜、というものを考えた。
しかしなんでもかんでも自分が歌ってもらいたいものを歌ってほしい、だけでは通るまい。そこで考えたシバリは、「かっこいい曲」「せつない曲」「リリカルな曲」「大ちゃんの声が効果的に聞こえる曲」「歌ったことなさそうな曲」。
最初の4つはいいとして最後の「歌ったことなさそうな」というのは、退団して最初のコンサートで在団中の歌歌うのはどうか、と私が勝手に考えて自分をシバッていたのであった。それでいうと「退団して男役はやってくれるな」というのも強固にあるわけだがこの話はまた明日。在団中の歌というのは当然のこと「歌劇の歌」で、大ちゃんで歌劇の歌の良さを知ったとはいっても、大海原であえてそれを釣ろうと思わない、ってのもある。
でも考えてみて、私がコレと思う曲は、大ちゃんに似合わないのだった。『Blood Star』はだめ、『喝采』も違う、Hacoの曲なんかどれもぜんぜん違うし『レイン・ソング』はリリカルの方向性が違う、『パープル・モンスーン』も『黒のクレール』も合わない。大貫妙子はもしかしていけるかなと思っていろいろ聴いたけど微妙なところで違うから惜しい。でも微妙な違いってのは致命傷だしなー。もしかしていちばんイケるんじゃないかと思ったのがビョークなのだが、何かこうすすめるのがためらわれるのだった(なんでだろう)。(つづく)

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