ゆううつな月曜日

ぐえー。も、も、も。もっ、もっ、もっ……。
というのは宝塚の組替えを聞いて驚いたわけではない。ただ思ったのは、私は蘭寿とむの写真集を持っていて、なんで蘭寿とむの写真集なんか買ったのかといえば、大ちゃんの写真集を作ることになった時、同じ歌劇の男役が劇団から出す写真集ってどんなんだろ、と偵察のために買ったのだ。なにせ宝塚歌劇団なので、個人の写真集なんていっぱい出ていて、何冊かぱらぱら見てから蘭寿とむのを買ったのは、これがいちばん「こういう写真を撮りたい、撮らせたい」という気が見えたからでした。その時はもう「新世界と飛田の百番」というのは決めていて、コンセプト勝負の写真集になるのがわかっていたので、敵がどこまでやれているのか調べるのは重要なことだったのであります。

ひゃくばん

いろんなことやってるけど、けっこう保守的だなあと思った。もっと思いきったことやればいいのに、と他人事ながら残念がったりしたもんですが、この「写真集全体から発する、キレイだけど穏当な空気」っていうのは大会社ならではのものかなあとも思った。いや、他にもっと、ほんとにつまんない写真集はいっぱいあったので、蘭寿とむのはいいほうだったんだけど。でもやっぱり大きな会社の発行する印刷物特有のつまらなさが印象的だった。しかし、大会社というものは穏当なこともするけどとんでもないこともする。とんでもないことが正の方向へぶっとぶとんでもなさならいいんだが、たいがいただのダメなことなんだけど。……これは宝塚歌劇団の話じゃないです。宝塚の話ならいいんだ。それなら他人事だ。そうじゃないから「ぐえー」なんだ……。

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