きんぎょ

きんぎょちょうちん

広島駅の跨線橋にずっと、金魚の提灯がいっぱいぶらさがっていて、それは山口県柳井市で盆の頃にやる「きんぎょちょうちんまつり」だということがわかった。このちょうちんがとても良いので、行って買ってきた。祭は8月13日(伸ちゃんの誕生日だ)だったが、人が多いとイヤなので今日にしてみたのだ。憧れの『岩国行き』の普通列車に乗り、岩国で新山口行きに乗り換え(下関行きでなくて少し残念だった)。だいたい一時間半ぐらいでつく。そこに行くまでに海沿いを電車は走るんだが、その景色が予讃線の松山〜今治あたりの景色にそっくり。まあ、瀬戸内海を挟んで対岸みたいなもんだから似もするか。ただし、こっち側のほうが、そばに大きな島がある。すげえ大きな島だなあと思ったらそれは周防大島で、周防大島といえば宮本常一。感慨深かったがあっさり通り過ぎる。

柳井は駅を降りると伊予西条みたいだった。人もいない。がらんとしている。しかし『白壁の町』かなんかいってそういう道をつくっている。道っていっても5分もあれば通り終わってしまう。そこできんぎょちょうちんを買い、食堂でちゃんぽんを食べ(麺が細くておいしかった)、駅前の、銀花とかを常備してるコーヒー屋でアイスカフェオレのんで駅に戻る。滞在時間二時間もない。柳井名物きんぎょ餅、でもあれば買いたかったところですが和菓子屋ってもんが見当たらなかった。どっかに行けばあったのかもしれない(駅の反対側にあったかも。ただ、そっちの側は「ただのつまらぬ駅前」みたいだったので行かなかった。といってこっちの白壁の町がつまらなくないかといえばそんなこともない)。

柳井駅

駅にもきんぎょちょうちん。ま、これしか売りはないともいえる。で、柳井の西隣がたぶせ。田布施といえば踊る宗教北村サヨの本拠地ではないか。天照皇大神宮教の本部がある。新興宗教本部巡りを趣味としていたこともある私としては行かずにはおられない土地なんですが、なんとなく岩国行きの普通電車に乗って、するすると家に帰ってきてしまった。

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