色とエロ

ラインダンスのあと、ジャストダンスの前に、階段に白服の男役が並んで高世が「ラビアンローズ」歌って他全員が踊るとこがどうも好きではない。洋舞でどうも好きになれない箇所は、オープニングの衣装(とくに男役。似合ってる人があんまりいない)と、砂漠の場面(桐生さんでこういう場面はもうやめようやと思う)と、ラインダンスの衣装(音楽と振り付けはいいんだが。ペパーミントグリーンという色がなんとしても嫌い)と、この白い男役場面で、その中で一つ選べといえばここになる。でも次のジャストダンスに備えて、ここにこのメンツで一つ場面つくって他のメンバーの着替え時間稼がねばならない。それにラインダンスとジャストダンスがアップテンポだから、ここはゆったりつなぎの場面、ってのもわかるんだけど、私にはあの衣装、トートツに見えてしょうがない。ラビアンローズって曲もあんまり好きじゃないからそれに拍車をかける。羽根とシャンシャンと髪飾りのないフィナーレ、というのが喧伝されていたので過剰に期待したかもしれないなあ。オープニングもラインダンスもここも、私には「要らない飾り」に満ちた衣装に思えるんよな。せめて白タートルに白パンツならなー。

あと、青い。ここの振り付けが、ハスに構えて半分伏し目、微笑しながら肩をクックッとキメる、ってわかりますかね。見れば「あー」と思うアレを最後のほうでやるんだけど、あかんわーみなさん、色気ない。ジャストダンスに色気やら粋やらはもう要らねえと悟りましたけどここは要るよな。これは大貴誠のを見習うべきだな。2006年春のおどり、ザ・カムパニイが終わって、フィナーレへのブリッジで中幕上がりはじめてセリ下がるまでの、大貴誠の動きと、絶妙に苦い微笑みをDVDででもご確認ください。

しかし悪いことばかりではない。この残念白場面(もっと他に言い方はないのか。正式には、第11景バラ色の人生、ですが)の時、赤というか深い緋色のようなベルベッドの幕が、途中まで降りていてそれが左右でドレープつけて絞ってあるんですよ。この11景が終わって、12景ジャストダンスのイントロがダンッと入ってくると同時に、絞ってたのをバランと落としながら幕が上がっていくんだが、あれだけの分量のものをしぼってたのが落ちるのでものすごくひるがえる。ひるがえりながら上がっていく緋色の幕が、音楽とあいまってすごくかっこいい。どきどきしますよ。注目です。

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