大阪と秋葉原
OSKでAKBグループの楽曲を使うことがある。私が気づいたのは3曲で、3曲のうち2曲は「AKBをバカにするのもたいがいにしろ」というほどのもので、このことに関しては腹に据えかねているのである。
AKBってのはそれでなくても色メガネで見られる存在ですが、あれだけの人材と資金が投じられているだけあって音楽についてはすごい財産を有している。シングル表題曲だけじゃなくカップリング曲、公演曲と、グループ全体で膨大な数の楽曲があってそれが今もどんどん増殖していって、その中に神曲がゴロゴロと埋もれているのである。それもあらゆるジャンル、あらゆるタイプにわたった曲。だから「音楽が重要である歌劇のショー」でそれを使わない手はない。どんどん使うべきと言っている。
しかしちゃんと使わなかったらぶちこわしになるのだ。曲の良さがひとつも出てない。「バカにするのもたいがいにしろ」と私が怒るのは、あれじゃ本当に音楽をバカにしているとしか見えないからだ。「はーい、えーけーびーやりますよーワラ」みたいな。私はAKBグループが好きなのでまずそっちで怒るけど、そうじゃなくても「かっこよくもなけりゃ可愛くもない、おまけにまともに歌えてもない」のもダメダメだよ。「どーせ余興の一曲ですから」でテキトーにやってるみたいに見えるのももっとダメだ。やってる側にそんなつもりがあろうがなかろうが。
AKBの曲を使うのなら、とにかくいっさいチャラけないでやってくれ。黒燕尾に白ドレスぐらいの気合いで、これがAKBだなんて考えるスキも与えないぐらいの振付で。「グダグダMCどうですか」なんて曲をグダグダな振付と歌唱でやって許されるのはAKB本体だけなんだってば。それ以外の者がそれやってもみっともないだけ。
(3曲のうち残りの1曲は、武生の『ラッピング/クラッピング』のラインダンス前に「恋羽、城月、麗羅」の3人が初音ミク色のカツラで「リボンライン♪」て歌う風変わりな曲で、あれは風変わりすぎてAKBとかまるっきりひっかかりませんでした。そういう使い方はいいです。だから私が気づかないでそういうふうに使われてるAKB曲はもっとあるかもしれない)
じゃあOSKがAKBやるとしてどんな曲をどう使ったらもっともいいんだと問われたら、
★楊琳センターで、ダークスーツで『アイドルの王者』。
★高世麻央センター、黒燕尾で『転がる石になれ』。
これなんて高世の声質にも合ってるしこういう曲調はぜったい似合うのだ。意外性あってなおかつかっこいい。ああ見たい。
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