楊式まつり旅

アルプラザの入口

BP大阪で愛瀬光スペシャルライブ(with城月れい)の11時半公演を観てから武生に移動して15時公演を観るぞー、それで一泊して翌日の10時公演観て帰るぞー、と計画して、楽勝だろうと思ったらどうも厳しい。事前に「愛瀬ライブは50分」と、どこから聞いたのか私が一人で思い込んだのか、とにかく12時20分にライブが終わり、といっても数分はなんだかんだで延びたりするだろうけど、会場から駆け上がり(地下にあるので)御堂筋を渡って地下鉄心斎橋を32分に出る千里中央行きに乗る。BPから駅まで5分ありゃ楽勝だろう。新大阪でこだまに乗り換え時間が9分も楽勝。米原で降りてしらさぎに乗り換え、武生に14時47分着。新幹線使って米原回りじゃないと15時公演に間に合う時間に武生にたどりつけない。サンダーバードだとちょうどいいのがなくて15時半とかになるんだよ! 米原回りは900円ぐらい高くつくがそれぐらいなんだ。

しかし愛瀬ライブはぜんぜん50分で終わらないのであった。早く終わってほしいというわけではない。ないのだが、12時24分ぐらいに「次が最後の曲なんですが」といってトークが繰り広げられている時に背中にいやな汗が流れた。いや、ライブはよかった。しかし脂汗が。ライブが終わり駆け上がって駆け下りてホームについたら32分の千里中央行きのドアがちょうど閉まったところであった。次の新大阪行きは6分後。泣いても笑ってもそれに乗るしかないのだが、そうなると乗り換え時間が3分。けっこう遠いんだよな地下鉄から新幹線まで。しかし考えてもしょうがないので乗って降りて走ってホームに駆け上がったらこだまの乗車ベルが鳴りだしたところであった。セーフ。はあはあ。疲れた。いやライブはよかったんですよ!

武生で下車してタクシー乗って文化センター。開演5分前ぐらいにすべりこむ。2年ぶりの武生公演であるがぜんぜん2年ぶりという気がしない。去年来たよな?って感じだ。いやもう、武生はいつも武生。いつもの席にいつもの人が座ってるし、BP大阪なんかとはまたちがった、常連の世界がどろどろと渦巻いている、が、BPとちがって会場は広いので、そのどろどろの渦巻きが発生してる場所を避ければ(見ればわかるので避けるのは容易い)別に問題はない。でも私もつい「前のほうで見たい」とかいって渦の中に飛びこんじゃったおかげで、訳知りのおじさんファンが「〇〇ちゃんがケガしたのは□□と△△のとこでバーンとぶつかってなー□□はゴツイからのーバーンと行ってもうてなー」なんてしゃべってるのを聞いてしまい(もちろん真偽はわからないことです)、他にも「☆☆ちゃんとはトップ娘役になろうと約束した」とか濃い話が途絶えることがなく、ヤバイ、これは面白すぎる。耳に全力入れて聞いてたけど開演で場内暗くなったので静かになった。

武生公演『Be The Spark!』はよかったですねえ。前に武生で楊ちゃんが座長やった『OSKシンフォニー』の時にも、客席で舞台見ながら「きれいだなー。松竹座の舞台見てるみたいだわー」と思ったというのがあって、ある程度の広い舞台で、それなりの制作陣でつくられた舞台を与えられると楊ちゃんは気持ちよさそうに美しくなれるのだわ、と前から言ってたけどダメ押しで確認させられたですよ。ある程度ってのは最低で武生ぐらいの規模の劇場。ほんとに「大舞台スター」なんだな。大舞台で美しいスターというのはなかなかいないもんで、とても良い。公演内容も、暗転が多かったりすると鬼の首取ったように批判しまくる私が「暗転か……まーいいんじゃね?」で流したし、それ以外にもいつもならネチネチつっこみそうなところも「まーいいんじゃね?」で流したし、舞美ちゃんがバレリーナやってる『ガーシュインメドレー』はここ数年の楊・舞美で出色の場面じゃないかと思った。

それで終わって会場出て、ホテルに荷物置いてから午後にならないと開かない喫茶店で一人茶をして、餅菓子屋にいったら店は開いてんのに誰も出てこなくて餅が買えず、その後別の菓子屋で草餅2個買って、栗きんとんを1個、と言ったら「栗きんとん3つ?」「いえちがいます。草餅2つ、栗きんとん1つ、ぜんぶで3つ」と訂正して買う。それ持ってぶらぶら歩いて武生に行く時はいつも行くタイ料理屋で一人メシをしてホテルに帰る途中で夜の越前市役所を見てたまげた。すっかり新しくなって、なんか光にあふれる美術館みたいになってるではないか。これはすごい。でもこの建て替えとかの実務をやったと思われる市長は十月の選挙で落っこちてしまったのだった。そしてホテルに帰ってきて菓子の袋を開けたら栗きんとん3つ入ってんだ。なんか支払いする時高いような気がしたんだけど浮かれてたから確かめなかった。
 

栗きんとんは1つ!

てあれほど言うたやろ! やられたチキショー。翌日の楊ちゃんもキレイでした。愛瀬ライブについてと舞美りらについてのくわしい感想は後日。

まなせきづき

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