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セラビといえばグレッグ・レイク

シンデレラ・パリというのは私が初めてあやめ池にOSKを見にいってみた記念の作品でして、大貴さんも瑞木さんも出てたというのに何の記憶もなく、よくもなけりゃ悪くもなかったか、と思ったけどその後ずっと見にいくこともなかったので、当時の私にはその程度のものしか残さなかったのです。で、OSKファンになってから、大ちゃんがロケットボーイやってたっていうからビデオ貸してもらって見たら、こーれーがー、見ちゃいられないほど間延びしたつまらん作品で、二度と見ることはありませんでした。

その作品が南座に。すごい久しぶりに見たわけですが、これ、けっこうしっかりした作品だったんですねえ。再演(私が初めてみたやつ)のシンパリがつまらなかったのは、出演者がヘタやったんやなー、というのがわかりました。なんだかんだいって進化してるよOSK、と思いました。

話は他愛ないというか、辻褄合わないところもいっぱいあったりするんですけど、その辻褄の合わない他愛のない単純なスジ、というのが、かえってクロウトっぽく感じました。歌舞伎とかへんな、矛盾だらけでチャンチャン、みたいなスジのが多いじゃないですか。そういう感じ。演出が芹先生なので、akihitoテイストが混入してくるかと怖れつつ期待してたら、そういうのはほとんどなかった。土台がガシッとあるから、akihitoテイストも吉峯テイストも混入する余地なしというか、それはヨカッタです。

で、なぜこれを南座で、という声もあって、私もことによってはそれを言おうと待ち構えていましたが(実に、私好みの物言いです)、いやこれは違うな、と思いました。最初は「これを武生でやれば素晴らしい」と思ったけど、南座の、幕間に歌舞伎揚げとペットボトル茶を飲んで、終わって外に出たら「あーおもしろかった」の一言であとはすっかり忘れてしまうようなタイプの人たちには、この作品は良いのではないかと思うのです。劇場のお客様ってそういう人が多数なのでは。いかにも南座らしい作品だったと思います『シンデレラ・パリ』。武生でやったらかえって空疎が目立ったかも。

とはいえ、そういう南座的な客への希求力をアップする、ってことを私は望んではいないのですが。

この作品で、いわゆるご贔屓さんがいない、という目で全体を見ていて、いちばんかっこよかったのは真麻里都演じるところの『レモンの月』のボスでした。高世のアンジェロは、あれはその、一種のコメディアン状態ですよね。櫻子ちゃんは「パンクロックバンドでギタリスト」という設定らしい。どんなとんでもないカッコで登場するかこれも怖さと楽しみが入り混じって期待してたら、思いがけずちゃんとパンクスでした。時期的にいったら(たぶん1980年ぐらいが舞台ですよ)パンクロッカーってもっとヨゴレてたと思う(スリッツとかすごかったですもん)。櫻子ちゃんのアレは1985年以降の、小岩のチョコレートシティでアサイラムとかZOAとかYBO2とか見にきてた、トランスギャル(うわなつかしー)とナゴムギャルの混淆みたいな感じでしたけど、確かにああいうのは見たことがあるので、よしとしたいです。彼女の好きなバンドはなんだろう。ヴァージン・プリューンズとかのオッカケでもしてるんだったらかっこいいのになー。

カトリーヌのことりちゃん。ボロボロのメイド服がすごい可愛い。が、ピンクドレスに変身したら、これがあんまり似合わない。うーん。ここはピンクで、ああいうドレスじゃないといかんのでしょうが、なんとかならなかったものか。でも、ラストシーンは「時間が過ぎてボロの姿に戻ったシンデレラ」でメイド服に戻って、するといきなり可愛さ回復。「ぼくは好きな人と結婚する」っていって皇太子が戻ってくるのもよくわかる可愛さなので、終わりよければすべてよしかも。最後にドレスに変身、あら可愛くない、では話にならんからなあ。ちょっとことりちゃんにパンクスのカッコしてみてもらいたかったですが。

桜花ちゃん。桜花ちゃんのキスはいつもすごい。ダイソンの掃除機並みの吸引力を感じる。ズブォーーー!という音が聞こえそう。吸われたい。


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