みすえる

あるネット掲示板(……)を見たら、「劇団員が自分で構成演出するのはよくない」「よくないってほんと?」「だってダメじゃん」「何がよくないの」みたいな会話が交わされていた。

まあふつうに考えて「プロパーじゃない人間がやるのはいかがなものか」ってのがあるし(だから、振付家が演出をやることにも私は反対です)、それ以前に今OSKが(OSKに限らないが)ライブを出演者につくらせるのはひとえに「経費節減」だもん。自給自足でがんばってくれみたいな。でも、そんなことより、「劇団員が自分で構成演出することがよくないことであるいちばんの理由」は、
 

自分のやりたいことをやってしまう

だな。これ、すごく陥りやすい穴だと思う。「やりたいことをやる」、なんだかいいことみたいじゃないですか。でも出演者に自分のやりたいことやらせるとたいがいつまらんよ。これは経費をかけてる公演でもそうで、松竹座公演だって「トップスターの希望を容れた」というあの公演やこの公演が「……」だったということを思い出すでしょう。やりたくないことをやらせろ、ってんじゃないが「自分が思いつかないことをやらされる」ほうが面白いものになる。

(自分でつくって良いものができる場合も皆無ではない。最近だと麗羅さんの卒業公演ですね。あれは「自力最高峰」)(だからといって自力に甘えるのは間違いだ)(画像は内容と関係ありません)
(でもこんな画像見てると、かっこよきゃいいじゃん、という気持ちもわいてきたりするのである)(いかんいかん……)

見据える男

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