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だめ、ださい、だいき…らい

昔の日記を読んでたら、2006年の年末に「今年のOSK、いろいろベストスリー」とかいって「ダンスオブザイヤー」とか「衣装オブザイヤー」とか「大ちゃんオブザイヤー」とか嬉しそうに選んでいて、ああ楽しそうだなあと思った。
今年のOSKっていってオマエは何を選ぶんだ、となるとハタと困る。ワーストはただちに決定!『JUJU』一択! これはひどい!
でもこれ、おぼえてるからいいようなもんで、他の作品が「思い出せない」のはまずい。
『アッディーオ』は思い出せる。これには、世間と自分の評価の乖離があまりにもあったので、どっちが正しいのかケリをつけようと、いろいろ考えたからよくおぼえております。でもそこから後が……。
いや、おぼえてますよ。一切記憶が抜け落ちてるなんてことはないです。でも、蘇る記憶がたいがい、「これがダメだ」「これじゃダメだ」「こんなにダメだ」という感情に伴う記憶なのだ。それもいかがなものか。

ここで、これがダメだ、という作品に当たった時に、一口にダメと言っているけれどそこにはいろいろな種類がある。これをごっちゃにして語ると言いたいことが相手にうまく伝わらないということに(今さら。おそすぎるけど)気づいたので、大きく3つにわけてみた。

【A群:作品の構成乃至演出あるいはそのすべてが問題】
【B群:作品の思想(志向)が問題】
【C群:演者のパフォーマンスが問題】

もちろんパッキリとこの3つに分かれるはずがなく、それぞれが入り混じって「ダメ」を成型するわけですが。でもまあ、わかりやすくするために3本の旗を立ててみました。今年の、私が観てダメだなと思った作品(イベントも込み)を、どの旗の下に置くか、ちょっと見てみましょう。あ、わかりやすくするために見た作品ぜんぶ並べます。

A『ADDIO』
C『BLIND』Bも多分にあり。……いや、Bか。CがかったBかな
A『春のおどり/桜舞う九重に』……Cの要素も大きかったけど。
B『春のおどり/リズム・コレクション』 
A『大阪すみれライオンズチャリティコンサート』
?『レビューin Kyoto/シンデレラ・パリ』分類むずかしい……
B『レビューin Kyoto/グラン・ジュテ』
A『レディレインの肖像』
B『JUJU』
A『たけふグランドレビュー2012』
ー『中之島フェスティバルプラザイベント』
ー『フェスティバル inオ・セイリュウ』
☆『京都東急ホテルDS/HEART♥JACK』来週アタマ見に行く

今年見たOSKの舞台ってこれだけか……少ない……もうちょっとどうにかしたいところだ。いくら広島住まいで「遠いですしー」という言い訳が可能とはいえ、甲府(東京よりもずっと大阪に行くのに手間と時間がかかる。5時間超)にいた頃はこの5倍ぐらいフツーの顔で行ってたしなあ。しかし、少なくなった観劇のうち、「うわあ〜〜」と胸が躍り背筋がゾワゾワするような感激の公演てのが1つもない。去年は辛うじて武生があったが、今年は無しか……(中之島とオセイリュウのことについては後述します)。
私は最近、OSKの公演を見ちゃ文句ばっか言っているのだが、
「大好きな大貴誠が退団しちゃったからOSKに対する愛と情熱ががたんと落ちた結果だろう。大貴以外の劇団員に興味ないからそんな冷たいんだろう」
と言われそうだよなと思っていた。自分でも不安になり、自分に問うてみた。確かにそういう面が皆無とは言わない。去年の南座までは確実に「劇団員のパフォーマンスがよくないから作品もよくない」と思ってたところがある。冷たい気持ちがあった。でも去年の南座公演を見てその感情はずいぶん払拭されたんですよ。南座公演の『安土ロマネスク』と『ミッドサマーステップ』の2本立てというのは、ずいぶん私にいろいろ見せてくれたし目を開かせてくれたました。私は2009年ぐらいからずっと、
「OSKの劇団員、だらだら惰性で舞台やってる。何様のつもりだ」
と思っていて、去年の春のおどりのあたりでその思いはピークに達していたのだが、南座の日舞で必死に美しく舞い踊ってる姿に、洋舞であんなことをやらされながら必死で全員が1つの目標を目指しているような有様に、「ああ、この人たちは目がさめたのだ」と(ずいぶん上からの物言いで申し訳ないです。でもその時の実感です)目からウロコを落としたのだった。……もしかすると別のウロコをはめちゃったのかもしれないが。
それ以降、劇団員のパフォーマンスについては「もしアタタなことがあってもそれは惰性や手抜きのせいというよりは、がんばってるけど至らなかった結果」と捉えるようになった。あんまり劇団員に対して腹が立つことはない。「あーねえ(苦笑)」ってことはなんべんもありますが。

で、ダメ作品3種類の分類について。
A群のダメが、今年もいちばん多い。で、このAタイプのダメ作品というのは、

大貴さんがいた時代でもOSKは連発していた

のだ。今よりも多かったといってもいいかも。ほぼ毎月世界館で新作をやるというすごい状況だったので、弾が多いからハズレ弾も多かった、ということもありましょうがそれにしてもタイヘンなダメ作品オンパレードでしたよ。
ただ、そのダメ作品に大貴さんが出演していた場合、何しろ色と欲との二人連れですから、いくらダメに腹を立てても大ちゃんはキレイなのでそっちに気を取られるし、どうせ全公演見るんだから楽しまないとソンとばかりに「別の意味で」楽しむ箇所を探し出したり(けっこうすぐ見つかる)、それでもダメなら「なかったことにする」とか、ダメ作品とのつきあい方がうまかった。私が「解散以後から現在に至るまでのOSK作品で最悪認定」しているのは『華麗なるメヌエット/情熱のコンチェルト』(2006年アピオ大阪)なのだが、これには大貴誠が出てない。そのあたりでもう、自分の中での「救いよう」がなくて最悪になっているかもしれない。同様に「解散以後から現在に至るまでのOSK作品でもっとも味わい深い」のは『遙かなる空の果て』だけれどこれは大ちゃん大活躍(かつ、冷静に見ると笑われることになっている)。この差は大きいかも。もし『華麗なる』に大ちゃんが出てて、『遙かなる』に大ちゃんが出てなかったらどうだったろう。いや、ま、『華麗なるメヌエット』はモーツァルトで輪っかのドレスでそれがまた化繊ぺらぺらでテカテカ光る安物で、『遙かなる』はローリングトゥエンティでマフィアのスーツ物だから、見た目だけでもそっちのほうが勝つとは思うけど、色と欲という点では大ちゃん出たほうが「私には」勝ったでしょうきっと……。

私が人に説明しづらい、というか理解してもらいづらいのはB群についてだ。Aのダメさは誰が見たってわかる。……と、思っておりましたのですが、A群についてもちょっと足元がグラグラするようなことがありまして、ちょっとそのことを書いてみたいと思います。でも長くなったんでまた明日。


コメント:1

くの子 12-12-19 (水) 7:09

とても興味深く読ませていただいています。つづきも楽しみにしています。m(_ _)m

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