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熱湯風呂

久しぶりに桜まつりに行ったんだけど、と思ったけど去年も行ったか。あれ去年だっけ? なんかひーちゃんによるものすごく難しい盆踊り指導されたような……まさか一昨年? 光陰矢のごとし?

こんな状況である自分もどうかと思うが、しかし私だけじゃないよな、どうかと思われるようなのは。さいきん、大貴会の皆さんとよく会っちゃ8時間飲み会とかしている。その時に話題に上るのが「なんなんだ最近のOSKのぬるま湯のような状況は」ってことで、いやそれは劇団とか劇団員のことではなくてファンの有様のことです。
今回の桜まつりは大丸劇場で行われた。飲食なし、段上がりの座席はそのままで、平面部分のイスは取り去ってあって、そこで歓談とかする。ステージはそのまま、そこでちょっとしたショーみたいのをやる。
開始が午後6時半だった。私は6時10分ぐらいに行った。イスの前のほうは席を取られていて、上のほうに空席見つけて座る。歓談スペースには人はいない。数人立ってるだけ。立ってるとしたらあの人だろう、と思ったとおりの人が数人立っている。

ありえん、この状況。

これが2006年ぐらいだったら、6時半開演で、じゃあ6時開場だな、なら、たぶん当時のファンの面々が開場せんとする扉の前に張り付くのは、

最 低 で も 4 時

いや3時かもしれん。いやいや正午すら考えられる。とにかく「開場時間の2時間前には待機」は確実。いよいよ開場したら先頭で突進、ステージ前、センター最前を死守する。あの頃、けっこう「公演後にいつもいっしょに鳥貴族とかにいく友達」が多かった。その友達で、大丸劇場前に正午待ち合わせ、とかいって集まりキャッキャキャッキャやっている。しかしいざ開場となったら個人行動だ。こと座席取りとか場所取りとかいうことになったら相手は「敵」であり、自分が1ミリでも勝利するためには「敵を欺く」など当然であり「味方も欺く」ことも普通に行われる。欺かれたほうが甘いのであり悪いのである。誰か大きい敵(友達だけど)を倒すために、かりそめの同盟を結ぶなど日常茶飯。翌日ただちに同盟は解散、きのうの味方は今日の敵。事柄によって砂糖にたかるアリのごとく蝟集し霧散し、しかし公演終われば弁天町の鳥貴族やら武生の平ちゃんやら白木屋やらでキャッキャキャッキャと盛り上がる。盛り上がりながらも、いかにいざという時はこいつらを出し抜くか、見えないところで包丁を研いでいる。ああ楽しかった♪

これが友達でもない相手となると、戦いは熾烈を極めた。いやー、当時の大貴会と桜花会の、表面上ホホエミながらの、「あいつらだけには負けねえ」という執念はすげえもんがあった。ファン会における席取りというと、「横入りして大量の座席を押さえる武生の無法」をまず思い浮かべますけれども、武生に大貴桜花が一緒に出ることはなかったので衝突ははなかった。なくてよかった。あったら血を見る抗争に発展したであろう。武生においては、かたや「大貴様(桜花様)を最前センターで見るため」に目を血走らせて武生菊人形大劇場を駆けずり回り、出てない桜花ファン(大貴ファン)は、ま、ヒマだし見にきてやったわよという雰囲気を漂わせつつ「あいつらのあの席の取り方は品がない」とか物陰で嘲笑ったりするという泥仕合が繰り広げられたのであった。ああわくわくする♪

今やってる『MOUSTACHE』なんて、これが当時の上演だったらタイヘンですよ! ダブルキャスト! 両方のキャストを楽しもう優劣なんて、とか言いながらそれはタテマエ! ぜったい「うちの●●さんが」って思ってるんだファンは! それも今回のボス、ダブルの片方が桐生さんだ! 『桐生市民会館』やってた学園前ちゃんが現役でいたらそらタイヘンなことになってまっせ。学園前ちゃんが「桐生さんのボス」をどういう文脈でホメ称えるかが目に浮かぶ。学園前ちゃんのレポートは面白いからいいんだけど、その面白さは「偏愛」「偏見」「偏向」に貫かれてとこからきてるからなー(彼女はそれ絶対認めないけど)。そんな学園前ちゃんでも今回の高世ボスのとんでもなさ(ホメてます)にはたまげるだろうが、しかし桐生市民会館的には「桐生ボスがどう正しいか」であくまでも押してくる。そこに大貴ファンで本来無関係の私とか狂犬が参戦してガンガンいくわけですよ。ああどきどきする♪

翻って、一昨日の桜まつり。客に気合が入ってない。ステージ前に集まるのが、開演五分前のアナウンスがあってから、それもバラバラと。私とチェリーさんは「なんで今ごろ来てる私らが最前列におんねん」と言い合う。私ら大貴会でっせ。場所取りの小競り合いはどうした。微笑みながら「あらごめんなさい」と割り込もうとするのを、微笑みながら「あらごめんなさい」と必要もないのにでかい荷物置いて入れないとか。そのようなしょうもないドラマがそこここで繰り広げられ、そして全体が熱くなるというあの頃の空気はどうした。高世ファンと桐生ファンは「どっちがよりボスとしてイイか」で微笑みながら火花散らすブログ論争とか、……ないわな〜。

ファンの内輪モメ推奨なわけじゃないです。内輪モメのあまり殺伐とした挙句にもうファンはやめますとかなったら最悪の事態である。そうじゃなくて、あの頃の熱さってのはバカバカしくも愛すべきもので、さらに重要なことは、その熱の中にいた人たちは「金も、時間も、労力も、OSKにつぎ込んでた」ってことです。それで盛り上がってたんだ。

当時、小競り合いしてた相手の桜花ファンが、「大貴さんが退団して大貴ファンがいなくなって、ああいう小競り合いもなくなって、すっかり張り合いがなくなってしまった」と言ってたと聞いて笑った。笑ったけど、笑ってられねえよなあ……。

コメント:1

くの子 13-06-22 (土) 7:23

いや~まさに熱烈歌劇!だったんですね~楽しいお話ありがとうございました!
でも私のような猫舌でぬる燗好きな小心者は最近ファンになってよかったかも!?(笑)

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