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光の子

桜花ちゃんは笑って退団していきました。

「笑って退団します」なんてのは客を泣かすための前説みたいなもんだが、桜花ちゃんはほんとに晴れ晴れと笑ってましたよ。たぶん目に涙がキラキラしてたってこともなかった。あんなに、何かといえば泣いてた人が。「ここで泣くか!」というようなトンチキ作品のトンチキ場面でもワケのわからない感動だか混乱で泣くあの桜花ちゃんが。ただひたすら笑っていました。
その笑顔がかっこよくてね。なんでかっこよく見えたんだろうか。たぶんやさぐれてたからだろう。やさぐれというと誤解を招くけど、他にうまい言い方を思いつかない。せいせいしてる、か。もっと誤解を招くか。「もうやめたら自分がいない劇団であって自分とは関係ない。じゃあね」というか。……書けば書くほど誤解が深まる気がする。でも、桜花ちゃんはもう切り捨ててるんじゃないかと感じさせて、それがかっこよかったのだ。その、切り捨て感がセクシーで。桜花ちゃんをセクシーだと思ったことがほとんどなかったので、「ついに来た!」と思わされた。それがサヨナラ公演大楽のサヨナラショーだったというのが遅かったが……しょうがないわ、OSKを切り捨てたからだとすればその時しかない。

いや知りませんよ切り捨てたかどうかとか。私が勝手に言ってるだけです。
そう思うのは、今回の演目(洋舞)について私が怒りに近い不満を抱いているからだってのもあるな。なんの工夫もない、桜花ちゃんの自家発電しか利用できてないようなショーつくってどうすんだ。といいつつ、オープニングで桜花ちゃんスッポンせり上がり→ひと節歌って、本舞台全員板付き照明入って主題歌、の流れ&音楽がかっこよくて、松竹座の初日見た時、正直「やられた」と思ったが、次の景からは安定のつまらなショーに突入して安心した(倒錯)。こんなつまんないショーやってたらトップのサヨナラの盛り上がりどころかOSKそのものが危うい。
でも、演舞場公演、どなたかも言っていたけれど、ほぼ同じ内容なのに松竹座よりよかった。客席も間口も広がって、ただでさえ平面的なOSKの舞台が、ますます演舞場ではスカスカになるんじゃないかと思ってたのに、最近の松竹の公演ではいちばんよかったような気すらした。で、その理由を考えた。
「OSKは、格の高い劇場でやる時、2回ぐらいまでは美しい緊張感を保って実力以上の力を発揮する。それ以上に回を重ねるとダレる。緊張感なくす」
演舞場1発目はそれが出た結果で、松竹座にはOSKをして緊張せしめる力はもうない。南座もそう。三越劇場もそう。日生は残りあと2回ぐらいかな。演舞場は1回とみる。格の高い劇場、というのは「日本のメインカルチャーの常打ち劇場」「ミュージカル劇場の一部」で、OSKにあと残されているのは博多座、帝国劇場、歌舞伎座ぐらいか。……その前に、まず松竹座で緊張感を取り戻そうや、と思うけど。桜花さんがいなくなって次の体制になる。どうかすてきな舞台をお願いします。

(それからこれは細かいことながら看過できなかったことで、桜花さんが退団ということになって桜花さんを讃える言葉の中に「OSKを存続させた人」という意味のことが頻出している。確かにそれはそうだ。民事再生の時は確実に「桜花さんがOSKを存続させた」わけですが近鉄の支援を離れて解散した時に存続をさせたのは大貴さんです。松竹座があるのも南座があるのも日生でできたのも演舞場でできたのも大貴さんの「解散するのはいやだ」というひとことから始まったことです。むろん大貴さんの独力でOSKが存続したわけはないですが、それは民事の時に桜花ちゃんの独力で存続したわけでないことと同様。桜花ちゃんが「OSKの存続の中でがんばった」ということを言う時にいちいち「大貴誠が先頭にたって解散を乗り切ったOSKの、その後の危機を中心で乗り切り」って文章まだるっこしいのはわかるが、大貴さんのこと知らないファンも増えてくると、そのまだるっこしいから言わなかった部分が「ほんとになかったことになる」ような気がするので、書いておく。大貴さんがいなかったら、今回、OSKが演舞場で公演はやることはありえなかった。というよりOSKがなくなっていた。それは確実なことです)
(そのことと大貴誠についての評価はまた別、ともいちおう言っておきます)

桜花ちゃんには幸せになってほしい。

桜花ちゃんの横目 まかせてくれ。


コメント:1

ネル 14-08-06 (水) 0:30

当時の事は、よく知りませんが、OSKの存続・松竹さんとの関わりについては、大貴さん無しでは無かった事だと思ってます。
桜花さんが、松竹座・南座・新橋演舞場で出来たのは、大貴さんがいたからですよね?
そこは、強調しておくべきだと、新参ファンなりに思います。

個人的にずっと思ってたのですが、こちらに書かれていたので、余計なコメントをさせて頂きました。

失礼しました。

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