都心

きのうは都心に出てからまた吉祥寺に帰ってきて近鉄裏を久住さんに案内してもらうという贅沢。しかし都心に出る前に吉祥寺でリンデにまた行ってしまった。リンゴ薄切りとカテージチーズの乗ったライ麦パンとバームクーヘンをイートインで食べたんだが、このバームクーヘンが異様なほどにうまいのである。やはりドイツだ。で、吉祥寺に帰ってくる途中で、阿佐ヶ谷で降りて、ずっと気になってた(『散歩の達人』にいつも広告が載ってる)東京オプチカルというメガネ屋を見にいった。オシャレなメガネ屋風なのになぜかずっと阿佐ヶ谷のダイヤ街(線路にくっついてるようなショッピング街)で営業というのが気になったのだ。で、行ってみたら、すごく「町のメガネ屋さん」ぽくて一点モノのオシャレフレームを売ってるようには見えず、ということはもしかすると素晴らしいメガネ屋の可能性が高いと思ったんだけど、なんとなく踏み切れるものがなく、見ただけで帰った。そのあと時間があったんで、うさぎ屋に行ってみると当然どらやきは売り切れていて、うさぎ饅頭とみそ饅頭を買った。ここは店の雰囲気はとてもよい。アルバイトの店員さんとおぼしき女の子が、かわいいほっこりさんなのができすぎな感じなんだが、でもふつうに感じがいい人で、さらにあっさりしているので(ここ重要)よいのだった。

吉祥寺では近鉄裏の(たぶん)秋田料理店で、マカロニサラダといぶりがっこと銀だら焼きを食べてビールとあんずサワーを飲む。いぶりがっこがものすごく美味しかった。しかし銀だらもすごく美味しかった。ふつうならこっちがナンバーワンとなるんだけどいぶりがっこのパワーに負けてしまって銀だらは気の毒だった。

久住さんとはしゃべるのに構えることがなくてスラスラと話ができてとても楽しかった。最初の店の次に、久住さんの行きつけだったのがやがて吉祥寺のマンガ家の友達がみんな行くようになった、という五日市街道沿いの居酒屋に連れてってもらって、ぬか漬けとハタハタ焼きと焼きそばを食べ、梅酒ソーダを飲んだ。このぬか漬けが、よく漬かっていて、まるで炭酸のように口の中で酸味が弾けた。焼きそばがすごく美味しかったんだけど、ぬか漬けのスカッシュ的酸味のせいで焼きそばの影が薄くなってしまって焼きそばは気の毒だった。

久住さんの仕事場に、吉祥寺に住んでいるあるミュージシャン(私がとても尊敬している)が住んでるらしい、という話を聞いた。「このマンションなんです」と教えてもらったそのマンションは、私が中学生の時から行きつけだった店(何の店か書くと場所がばれる)の上の階だということがわかってものすごく驚いた。こんなところに、久住さんが仕事場を持ってて、♂♂さんが住んでいるのか。すごく古いマンションなんだけど、いい味のあるマンションなのだ。

帰ってみたらメガネがない。秋田料理屋さんに電話したらそこに忘れていた。翌日取りにいくと言って置いておいてもらう。東京オプチカルを見にいったのでメガネがひがんだんだろうか。

今日も都心に行って、吉祥寺に帰って、秋田料理屋さんでメガネを受け取ってからまたリンデに!
バームクーヘンとプレッツェルを食べる。バームクーヘンの美味しさは相変わらず異常なほどだが、セレクトに困ったあげく買ってみたプレッツェルの旨さにも驚いた。やはりドイツだ。日本にもインド料理屋と同じぐらいドイツ料理屋ができないものだろうか。食べてから、ロンロン(今はもうそういう名前ではないが)で晩ご飯のおかずでも買って帰るかと思ったら改装中で食品売り場がない。じゃあ中道通りで何かと思ったが何かこれと思うものがなくて煮詰まらないうちに道が尽きてきた(ところで今日は平日で雨なので中道通りはガラガラだった)。そこで見えたのが紀ノ国屋。そこで買い物したけど、すべてのものが高い。私はモノの値段とかあんまり気にしないのでこの異常気象で生鮮食品が高騰とか言われてもわからないのだが、ここはそんな私にもわかるぐらい高かった。イカリスーパーよりも高いと思う。

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