ないものにはのれない
呉智英の本に載ってた話。どっかの有名な学者にUFOはあるかと聞くと、「ない」。もしUFOに乗れたら何をしたいかと聞くと、「ないものには乗れない」。これが科学的な態度であろう。
今年の春のおどりを見ながら、見て幸せな気分になりながら、「真麻もあと一年やっときゃよかったのに(そしたらこのすごくいい春のおどりに出られたのに)」と思ったのだけど、もしかしたら真麻や、なんなら悠浦が出ていたとして今年の春のおどりがより素晴らしくなったかどうかはわかんないなと思い直した。
いや、もちろん「彼らが出るとよくない」という話ではない。
「彼らが出るとしたら、作品をつくる時点からもう変わってしまった」
はず。とうぜん。今年のあの場面もあの場面も、出演者が変わるというだけではなくて、そもそもそういう場面じゃなくなってた可能性が高い……どころじゃなくてぜったい変わってた。で、その変わってた春のおどりが、今年ぐらい心躍るものだったかどうかはわかんねえぞということ。
しかし今年の春のおどりが良かったのは桐生さんがトップだったからなのは確かだ。先生というのは人を見ていろんなことを思いついたり遊んだり楽しんだりするもんだなと痛感する。
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