あの頃キリューあーさーやん

名曲名場面

(ワケわからんタイトルですまんです)

OSKの陰陽師史が中絶しておりますが、OSK公式サイトにこんな記事が出のでまずこっちやります。
 

桐生麻耶の名曲・名場面を募集し、CD・DVD化して販売します。ファンの皆様が選ぶ、最高の桐生麻耶をご応募ください(お一人様、1回までの応募となります)。ご応募いただいた内容はランキング形式で発表予定!

アリモノ(の音源や映像)でマネタイズするというナイス企画! こういう時には工夫が必要、足らぬ足らぬは工夫が足らぬですよ皆さん! でもこれベスト5とかベスト10をランキング順に円盤に入れるのか? 人気あるやつがヴォーカルカットのやつだったりしたらどうすんだろう〜、……などとわりと冷めた目で見ていたのですが、これを見ていきなり姿勢を正す。

【対象作品】2003年〜2020年までの作品

 
フエッ!? 2003年から? えーーっ、そんな前のから選べるの? 思わず腕まくりして、
 
 
 

こ  こ  は  ま  か  せ  ろ  !

 
 

今、出回ってないDVDからじっくり選び出してやる!……って、嫌ね〜、こういう團菊ジジイみたいなのは。「あの頃はよかった」しか言わないヤツとかほんと鬱陶しいったらありゃしない。でもあえて2003年からと言ってくれるんだから受けて立つのみである。それでは始めましょう。

★桐生麻耶の【名曲】

まず思い浮かんだのは、「ニューヨークステートオブマインド」。ビリージョエルのあの曲です。これは2004年『秋のおどり(松竹座)』で高世麻央が歌った場面で、それを2005年10月の武生で桐生さんが代わって歌ったんです。高世さんの歌うニューヨークはすごい高世節で(良い意味の、ですよ!)歌われているニューヨークもどっか架空のキラキラ星みたいでしたが、桐生さんのニューヨークはグッと地に足がついていて五番街の裏道では撃ち合いなどもあるであろうというリアルな香り。正直桐生さんが歌ってはじめて歌詞がよくわかった。

と、長々書きましたが投票したのはこれじゃないんです。DVDを探しても出てこないんですよ。『ダンシング!NewOSK』っていうDVDに入ってると信じていちおう確認したら高世さんが歌っとった。えっ。ぜったいお茶の間のテレビで見たことあるはずだから何かのDVDに入ってるはずなのだが、と他のDVD探してるうちに考えが変わった。「名曲」コーナーだから歌さえよければいいという考えもあるが舞台だし歌劇だしやはりビジュアルひっくるめて考えたい(ニューヨークの桐生さんの見た目がよくないわけではないですよ!)。そこで選びましたのは、

2007年『春のおどり』第2部第8景ザ・パーティー・イズ・オーバー後半の歌唱

2007年春のおどりの洋舞『桜ファンタジア』は「大物場面」がいっぱいあって、後に何回も再演された『ジャストダンス』も初演はここ。他にもこれでもかっつーぐらいの、中詰の連続みたいなショーで、香盤が一枚に収まらないぐらい内容みっちりのショーだったんだが、中でもいちばんボリュームがあったのが「スプリングパーティー」の場面。「スプリングパーティーA」「スプリングパーティーB」「ザ・パーティー・イズ・オーバー」の三つから成り立っていて、ナイトクラブ「クラブチェリー」に集まった客たちがスタンダードな曲に乗り、歌って踊ってさんざめく場面で別にストーリーなどないが、ただみんなが歌って踊るだけでそれぞれの人生が立ち上がってくるような。

娘役はワインレッドやシルバーグレーのドレス、男役は黒燕尾。もう全体の絵面もシックでかっこよくてですね。しかしこの中で男役なのに黒燕尾じゃないのが数人、それが桐生麻耶店長をはじめとする従業員たち。タキシードです。パーティーが終わり、一人の男がこの街を去っていく。それを微笑みながら見送ったあと、タバコを一服「ふーっ」とやってから、

「では、この後は私たちの時間。それは素敵な思い出が生まれる時間とは程遠い。そうです、私たち従業員の、後片づけの時間です」

そこで歌い出すんですね、「♪ザ・パーティー・イズ・オーバー」。街を去る男がメローに歌ったのと同じ曲を、こんどはコミカルに(ちょっと苦味も利かせて)歌うという、この大きな場面を小粋に締めくくる。「歌もダンスも芝居ができなきゃ心を動かすパフォーマンスはできない」と思っておりますが、まさに「芝居ができる人だからこそできる」歌とパフォーマンスでした。
(あっ、今気づいたが、歌部門だからこれってCDに収録ってこと? いや音だけでもいいけど、ここは映像もコミだと魅力500パーセントなんですよ! ぜひ映像で!)(って、これランキングに入るとは思えないけどな!)(というか、これ、名曲より名場面部門だったな……)(もう遅い……)

★桐生麻耶の【名場面】

2005年 世界館1月定期公演『ダンディ』、オープニング『DIG!』

去年、再演?された『ダンディ』。いやぜんぜんちがう作品だったみたいだから再演じゃないか。それはまあどうでもよくて、この2005年1月の『ダンディ』と言うのは、OSK(当時NewOSK)が自分の小劇場を持ち、月一回の定期公演を始めた、その第一回目で、桐生麻耶初主演作品だったわけです。そしてそのオープニング、1曲目がこの『DIG!』ですよ。私も初日から見に行ってましたが、「うっわーキタキタきましたよコレ!」。ソフト帽の男役群舞。スピード・グルー&シンキ…じゃなくてスピード・クール&シャープ! その真ん中で、ひとりだけ白スーツ白ソフトの桐生麻耶。今までさんざん目立ってきたけどついに真ん中に立った瞬間です。

この『ダンディ』、実はこの「DIG!」の後からわりと構成がダルダル、おまけに出演者もまだ若くあがってるのが丸わかりのトークはグダグダ、歌は音程もはずれて「これはシュトックハウゼンか」みたいなことになるわ、けっこうアレといえばアレな作品でしたが、きのうひさしぶりにDVDを見てみたらやっぱり相当アレな作品です。しかし、オープニングの「DIG!」の鮮烈さには今さらながら「うわあ……」となりました。ここが出発点だったのねー。しみじみ。

投票内容

ということで以上の二つを投票しました。
あと、この投票のラストに「これからOSKに希望する企画は」みたいな設問があったので、「内容についての要望じゃなくてすみません、OSKの公式サイトを、どうかスマホに最適化してください」と書いてしまいました。前からずーっと思っててついにこらえられなくなったもんで。あとURLに日本語使うのもやめてほしいコピペすると超長くなるし(>_<)。